先人の教えを守る |
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◆9年前、平成16年に発生した「スマトラ島沖地震」(M9.1)の犠牲者は22万人を超え、その多くが大津波によるものであった。 |
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東日本大震災だけでなく、元禄地震や関東大震災など、過去の災害を振り返り、家庭や地域における防災対策に活かしましょう。 | |||
■津波の恐ろしさ ~元禄地震から310年~ |
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◆今から310年前の冬、「元禄地震」(M7.9~8.2)が発生した。九十九里浜に大津波が襲い、本市の沿岸部でも300人以上の尊い命が奪われた。震源地から100Kmも離れ、逃げる時間はあったと思われるが未曾有の惨事となった。 |
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■家屋倒壊・火災と液状化 ~関東大震災から90年~ |
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◆今日、9月1日(防災の日)は、「関東大震災」(M7.9)の発生からちょうど90年になる。 ◆震度7の揺れが地盤の緩い東京を襲ったのは、午前11時58分46秒で、火を取り扱う昼食の時間帯と重なったことから、木造家屋の倒壊は各地で火災を発生させ、類を見ない甚大な被害をもたらした。 ◆また、地震による津波被害は九十九里浜ではほとんどなかったが、館山市相浜では9mの津波が観測されている。 ◆なお、(図は広報参照)が示すように、本震から5分間に2回の大きな余震があり、翌日には二度、M7以上の地震が立て続けに発生した。県下で犠牲となった1,346人のうち93%が住家倒壊による圧死であったと県発行の防災誌にある。 ◆全体の死・行方不明者は約10万5千人、焼失家屋44万7千戸という未曾有の被害の爪痕は、各地に残る「震災記念碑」が無言で語っている。 |
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■防災の日に意識を高める | |||
◆真夏の関東大震災、真冬の元禄地震という二つの事例から、災害発生時の時期や時間帯など、被害が甚大となった背景を参考にすることは、今後の
防災対策を進めるうえで重要である。特に、寒中の就寝時における災害は想定から外すことはできない。 ◆歴史地震から学び、近い将来必ず到来する災害に備えて、家庭・職場・学校等で語り合うことが、「転ばぬ先の杖」となるのではないだろうか。 ◆災害への備えは、明日からにしようでは遅い。 |
広報 大網白里 平成25年9月号で 市郷土史研究会 古山豊氏が随筆されています。 |