十三仏は初七日から三十三回忌までの合わせて十三回の追善供養をつかさどる守護仏です。
故人は十三の仏様に守られて極楽浄土に導かれ成仏するといわれております。
不動明王(ふどうみょうおう)(初七日)
釈迦如来(しゃかにょらい)(二七日)
文殊菩薩(もんじゅぼさつ)(三七日)
普賢菩薩(ふげんぼさつ)(四七日)
地蔵菩薩(じぞうぼさつ)(五七日)
弥勒菩薩(みろくぼさつ)(六七日)
薬師如来(やくしにょらい)(七七日)
観音菩薩(かんのんぼさつ)(百カ日)
勢至菩薩(せいしぼさつ)(一周忌)
阿弥陀如来(あみだにょらい)(三回忌)
阿閃如来(あしゅくにょらい)(七回忌)
大日如来(だいにちにょらい)(十三回忌)
虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)(三十三回忌)
十三仏掛軸は、四十九日までの法要はもちろんのこと、年忌法要、お彼岸やお盆など、あらゆる仏事に飾ります。
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瓔珞(ようらく) |
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繰出し位牌 |
1) 三宝尊。中央に南無妙法蓮華経のお題目、右に多宝如来、左に釈迦如来を配している。
2) 鬼子母神像。一般には掛軸。(関東は向かって左)
3) 大黒天像。一般には掛軸。(関東は向かって右)
4) 日蓮上人像。
5) 曼荼羅掛図。
6) 幢幡。ご本尊前を飾る道具。
7) 灯篭。形は様々で電球入りが一般的。
8) 仏飯器。ご飯を盛る器。
9) 仏器膳。仏飯器、茶湯器を置く台
10) 茶湯器。お茶または水を供えます。
11) 五具足。ローソク立2、花立2、香炉1のセット。三具足(ローソク立1、花立1、香炉1)の組合せでも構わない。
12) 常花。金メッキあるいは彩色の蓮花。または、ザクロの常花。
13) 前卓。五具足の台。角打敷で隠れています。
14) 角打敷。金襴製。
15) 過去帳台。過去帳を置く台 |
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16) 過去帳。ご先祖さまの戒名、俗名などを記入しておきます。橘紋付。
17) 高杯。高月とも書きます。お菓子、くだものなどのお供え。
18) 霊具膳。法要、お盆、お彼岸など精進料理をお供えします。おりく、れいぐなど呼び方は様々。
19) 経机。お経本を載せる台です。
20) りん。チ〜ンです。木鉦がある場合、りんは左側が望ましい。
21) りん台。りんを置く台です。
22) りん布団。りんの下に据える金襴の布団。
23) りん棒。りんを叩く棒。
24) 木鉦。読経の際、調子をとるために叩きます。
25) 木鉦撥。木鉦を叩く棒
26) 花台。花立を載せる台です。
27) 花立。生花を飾ります。
28) 線香差。線香を入れておきます。
29) 香炉。線香は1本か3本立てます。3本の場合は、手前に1本、奥に2本並べた三角形に立てる。
30) マッチ消。マッチの擦りカス入れ。 |
お仏壇を安置する場所や向き・方角は?
お仏壇を置く向きは、仏教では十方どの方角にも仏さまはいらっしゃるので、方角に吉凶はありませんが、一般的には真北を向く北向きは避けて置く方が多いです。
また直射日光の当たる場所や湿気の多いところ、冷暖房の風が直接当たる場所は避け、毎日のおまいりがしやすい場所に安置するのがよいでしょう。
仏間があれば一番よいですが、床の間や押入れの上部、整理タンスの上、また居間のサイドボードなどの上に置いても構いません。 |
お仏壇のおまいりの仕方は?
お仏壇は仏様に帰依し、ご先祖に報恩感謝する所ですから、常にきれいにしておくよう心がけます。
お仏壇には、毎朝、お茶かお水をお供えし、ご飯は炊いた時に炊き立てをお供えします。
お花は枯れないようにこまめに水を取り替え、常にきれいなお花を絶やさないようにします。
お菓子や果物、季節の旬のものを高月や小皿に盛ってお供えします。
お土産や頂戴物はまずお仏壇にお供えし、「お下がり」を仏様と共にいただくよう心がけます。
お仏壇の扉は、普段は開けたままで結構ですが、部屋の掃除の際には閉じてほこりを避けます。
作法は、最も大切なのは心ですから、まず心をこめて手を合わせることが大切です。
日常のおまいりの手順は、
- お仏壇の前に座る
- ローソク立てにローソクを立て、火をつける
- お線香に火をつける
- 香炉にお線香を立てる
- りんを2回打つ
- 手のひらを合わせ胸の前で合掌、頭を下げて礼拝
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お仏壇おまいりの心がけは?
お仏壇おまいりの意義は、今日の感謝と明日への活力を感じさせていただくことです。 仏教においては、生きている毎日こそが大切なのであって、その間に、悔いのない努力を精いっぱいすることと教えています。
亡くなったご先祖を供養することも大切ではありますが、もっと大切なことは、自分が生きている間、縁のある周りの人々に、仏さまのように本当にやさしくしてあげることができるかどうかで、その勇気を与えてくださるのがご本尊でありご先祖なのです。
そして、ご先祖に対して、心からの感謝の気持ちを持って、どうぞ今日一日見守っていてください、とお願いするのが、日常のおまいりの最も重要な心がけであります。
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