時 期 別 の 被 害 軽 減 対 策

作 業 時 期 目   的 作   業   内   容 備            考




取水時 侵入防止 ○水田取水口にネットや金網を設置する。
○田面は均一とし、深水部をつくらない。
○編み目は5mm以下が望ましい。
○畦畔をできるだけ高くし、貝の侵入を防ぐ。
○代かきは均平をとるように丁寧に行う。
移植時 食害防止 ○移植を早めにする、移植苗を大きくする。
○パダン粒剤4(60〜100g/箱)を箱施行する。
○気温が上昇すると貝の活動が活発になり食害を受けやすい。
○スクミノンを本田で処理予定の場合は、パダン粒剤4の施用を控える(効果の相殺)。
水管理 食害防止 ○移植後2〜3週間、浅水管理を行う。 ○水深4cm以下。
移植後の
本田施用
殺貝効果 ○スクミノン(2〜4kg/10a/収穫90日前まで/2回以内)、キタジンP粒剤(3〜5kg/10a/本田初期/2回以内)のいずれかを散布する。 ○田面が露出しない程度で散布し、1週間は排水しない。
食害防止 ○パダン粒剤4(4kg/10a/収穫30日前まで/6回以内)、ルーバン粒剤(4kg/10a/収穫14日前まで/4回以内)のいずれかを散布する。 ○パダン粒剤4、ルーバン粒剤をスクミノンと併用する場合は、スクミノン散布後1週間程度経過してから散布する。
全期間 殺貝 ○貝、卵塊を見つけ次第捕殺する。卵塊は産卵後早期に水中に払い落す。
  貝は、素手で触らないこと。
○全期間、見つけ次第実施する。用排水路を含め地区全体で実施すると効果が高い。




収穫後 殺貝 ○湛水状態(湛水深5cmとする)を3〜4日続け、ジャンボタニシが活動を始めたら石灰窒素を20〜30kg/10a散布し、5〜6ひ湛水状態で放置してから自然減水させる。 ○水温が15℃以上の時期に実施する。
○翌春の施肥設計に注意する。
○石灰窒素は魚介類に影響するので、河川などに流出、飛散しないよう注意する。




殺貝 ○田面を乾かし、厳寒期に耕起することで越冬中の貝を寒気にさらしたり、貝を破壊して殺す。 ○耕うん時には走行速度を遅くし、回転数を早くする。浅く細かく耕すと貝が破壊される。
○数回耕起すると効果が高い。




殺貝 ○越冬場所である用水路の泥上げ、雑草除去、水田の不要な水の落水を行い、生息場所をなくす。 ○地区全体で実施すると効果が高い。

*薬剤は平成21年12月現在