諷誦文について

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諷誦文について
  諷誦文とは?
 諷誦文。これで「ふうじゅもん」と読みます。施餓鬼供養で新盆又は念回忌の仏様に対してお寺様が読経されます。
 千葉県の九十九里海岸沿いから南房総海岸にかけて行われる旧盆行事の一つで、
「ふじゅもん」が言葉を詰めて言われるようになると「ふじもん」になります。よく「ふじだい」という言葉を聞くことがあると思いますが
この「ふじもん」に対するお布施のようなものです。

「ふじだい」については、「諷誦文」、「諷誦代」と書く

 経文等を声を挙げて読むことをふじゅといい、詩文を暗誦することをふうしょうというが、節をつけて諷誦暗誦することを一般的に 諷誦といっている。

 諷誦文は平安時代以来の風習として行われ、主として死者の追善のために、施主が供養の趣旨を述べて、施物を添えるのを例としている。
この諷誦文を佛前に捧げ、僧が読むのを聞くことが死者に対する追善になると考えられている。
 僧の声の抑揚、文章の巧みさが要求され、参会者に「荘厳さ」と「厳粛さ」を通して、宗教的雰囲気をかもし出し、
宗教的満足感を与えることが肝要である。




諷誦(ふうじゅ)
 千葉県内の寺院、とくに七里法華流伝の寺院に於いては、什門の祖、日什上人の
精神を受け継いだ日泰上人が、下総、上総に諷誦文を定着させたと言われ、施餓鬼会には、
諷誦文供養が行われます。
諷誦文の起こりは、日什上人が弟子の日妙の壱周忌に捧げたのが始まりであり、爾来、施餓
鬼会には、新盆、年回など亡くなった方之の冥福(功徳)をたすける為に諷誦文供養がな
され現在に至ります。