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線香のあげ方 |
線香のあげ方ですが、まず、土台である香炉(線香立て)は、底に足が三つ付いているものが一般的。一本足が私達の方で、二本足が仏様の方を向くように置き仏前に正座をして、姿勢を正し、軽く一礼をする。 その後、お線香を取り、ローソクで火をつけます。この時、仏前のローソクに火がついていないとか、ローソクが立っていない場合は、 まず燭台にローソクを立ててから、ローソクに火を点し(マッチでかまいませんが、マッチの火を消す時は手であおいで消します。)、ローソクにともした火でお線香に火をつけて下さい。 線香に火がついたら、手であおいで消して下さい。(口で消さないように!お線香のあげかたの作法です。)一方、火のついた線香を持った手を、静かに振り下ろすようにして消すのが最良と言われていますが、中々消えませんし、下手すると振り消しているようにさえ見えますので、避けた方が賢明かと思います。(ローソクは消さないように!) 次に火をともしたお線香を一本づつ香炉に立てます。このときもまとめてお線香を香炉に立てるのはマナー違反ですので注意しましょう。再び仏様に向かって合掌し、礼拝する。また、お線香を供えるときの気持ちも大切です。お線香をあげるときは仏様やご先祖様に感謝の気持ちと供養の気持ちを大切に供えるようにしましょう。 読経を伴わないお参りだけの場合には、リン(仏壇に設置された読経用のカネ)を鳴らすことはありません。 仏具の役割からしても読経時の音程あわせの音叉の役目と読経の速さを回りに伝える役目の仏具ですので、合掌礼拝だけの場合には「ち~ん」は鳴らしません。 お線香をあげることには意味があります。先ずお線香をたくことによって仏様への大切な供え物として、そしてその場を清めるという意味があります。 お線香の香は、法要や法事などの大切な仏事の時に場を清め自分自身の汚れた心を洗い流し、清らかな心で仏様にお参りするという意味からお線香をたきます。また、お線香は仏様には最高の供養物だとされています。お線香の良い香を仏様に供えて喜んでもらおうと言う思いやりや真心こもった気持ちがとても仏様には喜ばれます。相手を思いやると言う心がとても大切です。 また、お線香は一度火をともすと風が吹いたぐらいでは消えませんし同じスピードで燃え尽きて灰になるまで香りを放ち続けることから、精進すると言う意味も込められているようです。 悟りに到達した「仏」、仏様の教えを集大成した「法」、僧侶の三宝への帰依から、通常、お線香は、三本立てると言われています。 ★ ちょっと寄り道(お線香をあげる意義) 理由は『お線香の香りや煙を通じて、仏様とお話しすること』だそうです。お線香の良い香りで心を落ち着かせて(自分の身を清め)、仏様と向き合うことが大切だそうです。 お線香は『仏様のお食事』でもあるそうです。人が亡くなり四十九日の間は、亡くなった方は来世、極楽浄土に向けての準備期間であり。この期間にあげるお線香のことを『食香(じきこう)』といいます。 "お線香の香りを食事とします"という意味です。『香食(こうじき)』とも言うそうです。ですので、お仏壇で良い香りのお線香を焚くことは、"仏様やご先祖様に差し上げる、最適なお供え"と言えるようです。 |